モロヘイヤの栄養成分

モロヘイヤには、β-カロテンやビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類、そしてカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが多く含まれている栄養価の高い緑黄色野菜です。


カルシウムは緑黄色野菜のなかでも実質上第1位

モロヘイヤの栄養成分モロヘイヤに含まれる豊富な栄養成分の中で、とくにカルシウムは100g中260mgと、パセリの290mgに次ぐ含有量です。1回の食事で食べる量を考えれば、摂取する絶対量は実質上ダントツ1位といえます。

ホレンソウの9倍、ブロッコリーの10倍となっています。ゆでても100g中に170mgを含みますので、カルシウムの補給源として役立てたい野菜の1つです。

では、カルシウムには私達の身体にとってどの様な働きがあるのでしょうか。

カルシウムは、中枢神経(ちゅうすうしんけい)を鎮め、イライラ感や過敏症を抑える働きがあり、ストレス緩和に有効です。

また、カルシウムは骨格や歯の発達に欠かせない成分であることは承知の通りです。

昨今、よく耳にする骨粗鬆症(こつそしょうしょう)予防にも欠かせない栄養成分です。食物から摂取するカルシウムが不足すると、人間の体は血中カルシウム濃度を一定に保つために、骨に蓄えられているカルシウムを血液中に溶けださせる働きをします。それが原因となって、骨が軽石のようにもろくなる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を引き起こすのです。


にんじんをもしのぐ含有量を誇るβ―カロテン

モロヘイヤのカロテンの含有量は緑黄色野菜の中でもトップクラスです。

カロテンには、老化を防ぐ働きや粘膜の健康を保つ働きがあります。風邪などの予防にも効果的です。動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病予防、ガンや成人病の予防効果でも注目されています。


粘り成分のムチン

生葉を刻むとオクラのような粘りがあり、この粘り成分のムチンは糖尿病に効果があります。

ムチンは糖質とタンパク質からできた多糖質で、胃の粘膜をうるおし、保護する働きがあります。肝臓や腎臓の機能を高める作用もあり、細胞を活性化し、老化の防止に役立ちます。水分を吸収し胃や腸管を刺激することで、便秘改善などを促し、コレステロールや血糖値の上昇を抑える働きがあると言われています。


豊富なビタミンを含有

モロヘイヤには、ビタミンも豊富に含まれています。

特に、ビタミンB1、B2は、ほうれん草の5倍、その他にも、ビタミンB6、ビタミンC、ビタミンE、カリウム、鉄などが豊富に含まれています。

ビタミンB1、B2、B6は、蛋白質の再合成を助けて疲労回復、老化防止、成人病の予防などに役立ちます。

ビタミンEの含有量は野菜の中ではナンバー1です。ビタミンEには、強い抗酸化作用があり、血液を綺麗にして血栓を防ぎます。

カルシウムに加え、ビタミンKも含まれている事から、より強い骨作りもサポートします。

ビタミンCは、免疫力を高めて風邪や癌を予防する働きがあります。

加えて鉄分も豊富なので、貧血にも効果を発揮します。